住みて~。
*千川*わたし的にビッグ築地までこれたら迷ってないのでビッグ築地愛してる。
高田馬場駅→担当さんが大御所先生みずから自家焙煎珈琲を振る舞ってもらって、吐いた駅。
代々木公園/
代々木八幡駅→夏場は代々木公園の入り口で水鉄砲を売りさばいてる関係で、濡れそぼって火照った
カップルが観れる美しい町。
新小金井駅→フォロワさんと花見をした帰りがけの駅。良い思い出しかない。
等々力駅→等々力渓谷公園で、隣のベンチのカップルの男が、急に割礼の話をし始めて、ひとりでゲラゲラ笑ってしまったので良い思い出しかない。
*自由が丘*フツー。
都立家政駅→寄れそうで寄れない感じの微妙な店が立ち並んでいる。
*武蔵小金井*この辺の土地は崖地なので、俯瞰資料が取れるぞ!
多摩/
多磨霊園駅近辺→
歴女みたいなガールがいるな…と思って通り過ぎたら、幕末のイケメン、
近藤勇の生家跡だった。わたしも見たかった。
八王子/南
大沢駅→フォロワさんの娘さんと友達になってもらったので良い思い出しかない。
白丸駅→
白丸調整池ダムに行った。観に行ってよかった。美しい。何故か虫刺されが0だった。神さまがいらっしゃるのだろう。
鳩ノ巣駅→
白丸ダムの隣の駅。ちなみにメシは握り飯でも持参して川べりで食った方がよっぽど良い。高いし待たされる、殿様商売。
*この一言欄は、思い出す都度更新ということで、今後新たに加わった町はフォントカラーを変えようかと思う。*
***
さて、結構覚えていた。ここまでで30駅分だろうか?
こから、もうすこしだけ細かく感想を綴る。とはいえ、一言コメントですでに1500字ほど書いてしまっているので、練馬以外は要点のみにする。
天国で話題に困らないように、海を見に行こう。
このことは
小田原駅→有料ノートにまとめた。よい記事に仕上がってる。わたしの町歩き記事が好きな方は是非読んでいってほしい。
そして、2020年の6月、さらに人生に悩んだのでまみじろう(キックスクーターの名)とふたりで
三浦半島にも行った。安いチケットがあったのだ。
三浦半島1day/2day切符は、品川駅、京急線の切符売り場で買う.。
何も考えず終点を目指していたら間違えて
浦賀駅に着いてしまった。途中でがさーっと乗客が降りたのはなんでだ…と思っていたところだったので、
きさらぎ駅かと思った。
三浦海岸駅に到着したのは夕方。うらぶれたような田舎だった。
宿のおじさんは寡黙の仏頂面、仕事ぶりは真面目一直線な感じの方で、グーグルレビューを見ると、どうも誤解をされやすいひとなようだった。
しかし、わたしは一瞬で懐いた。
まず宿にも人物像にも清潔感があった。
そして、まみじろうをロビーに預ける際、さわがに5(自転車ランプの名)を見て「…こいつはランプがちゃんとついてるんですね」とぼそっと呟いた。きっと些細なことによく気づく、わたしと周波数が近い方だ、と勝手に確信してしまったのだった。
*こういうの初めて書いてもらえた٩(ˊᗜˋ*)و*
さぞかしヘンなコが来た…という感じだったと思うけど、滞在中、おじさんを捕まえては、この宿の良いところ、ほんの少しの悪いところの話をしまくった。
帰りは雨が降っていたので、駅まで車で送ってくれた。
『海はどうでしたか?』と珍しく口を開いてくれたので
「海パンでビーチバレーをしてる大学生男子が生きて動いてるさまを生まれて初めてみました」と返した。
今まで
仏頂面だったおじさんが、謎な感じで笑いだしたので、萌え散らかしながら
三浦海岸駅を後にした。
この宿です。推しておきます。
夢はゆめのままがいい?
さて、ここからが練馬の話に繋がる駅の感想。
金沢文庫駅から先は二日間乗り降りし放題だった。なのでかねてから気になっていた駅に降りてきた。
ここでまた一言コメントに戻る。
追浜《おっぱま》駅→惜しい感じのおっぱいなんかなかった。
三浦半島旅行は、ここにこういうのがいてほしかった。こんなだったらいいな…という夢が次々とシャボン玉みたいに消えた旅だった。
何度も言うけどわたしは世の中のなんたるかをほとんど知らない。神経の束を体に突っ込まれて生まれてきた関係で、外の世界は脅威で、耳をふさいで育つしかなかった。
親や友達の日常の話は、いまだに吟遊詩人が歌って聴かせてくれる物語のように感じる。なので大人から「横浜にはヨーコとかいる」とか、そういうことを吹き込まれると、おおよそそんな気がして育つ。
聞いてるだけではつまらないので、知ってる言葉だけで空想してどんどん情報を補填する。
文庫って書いてるんだから文庫が山積みなはずだ…それだとただの本屋さんだから、本が積み重なって塔みたいになってたらいいな…、司書がはかま姿で塔の入り口を護ってたらカッコいいな…とか。
本物は違うんだろう…と思いながらもその幻影を捨てきれない。だって見たことがない場所は、出来るだけ楽しい方がいい。
それと同時にこの星は知れば知るほど、無限に広がるのだと思っていた。まだ見ぬ世界に、ワクワクして暮らしていた方が楽しいからだ。
今後は、空想世界の風景を大切に取っておきたい駅や場所は、一生観ないことにした。
夢はゆめのままの方が、美しいこともあるのだ。
としまえんが2020年8月末で閉鎖されるというニュースが流れてきたのは、同年6月辺りだったろうか。
わたしの中での
としまえんというと、漫画の主人公が「
としまえんのチケットが2枚余ってて…」とかいって、意中の女の子をデートに誘う場所だった。
としまえんは魔法みたいに、ビキニの恋の物語、もしくは冴えないけど悪くなかった夏休みを連れてきてくれる遊園地で、みんな大好き夏休み回に出てくるアレ。これはきっと地方住みであればあるほどこういった認識だろう。
(行こうかな…)
しかしその矢先に、東京の疫病感染率がガンと跳ねあがった。電車では無理だ…。そして先に述べた、夢はゆめのままで。の方がいいのかどうか、考えあぐねているうちに、結局行かずじまいで閉鎖されてしまった。
スーパーナビゲーションシステムがやってきた。
少し話は前後する。つい最近、わたしのド近所に越してきた、田舎の友人というか関西訛りの悪友?がいる。
人物像を細かく語ると、記事内容が脱線してしまうので、まみある記では、今後コイツの事は友人Nと呼ぶ。NはナビゲーターのNからとった。
そう、なんとコイツは道に迷わない上に、ムカつくことに道案内がうまいのだ。
としまえん閉鎖後ではあったけど、ふたりで自転車で行ってみることになった。
****
(まるで失われた黄金郷でも探しに行くみたいだ…)
前日の夜はワクワクしてよく眠れなかった。
寝たら寝たで今ハマってる
乙女ゲーで意中のメンズとフラグが立たないまま終わってしまう夢ばかりで、ずっとうなされた。
なんだかんだで出発は朝11時半になってしまった。
いざ練馬へ。
環状七号線を北上して、まず野方を目指す。
いくぞ~。
普段なら環七は見てるだけで具合が悪くなるような、広くてつまらない道幅なのに、目的地が崩壊後の
としまえんなのかと思うと、飛ばしてしまう。
『おまみ、違う違う。その道を左やで』後方からナビゲーションシステムが鳴る。道案内の後ろについて走るだけでは記事的にも緊迫感に欠けるので、わたしが先頭で走ることになっていた。
「???こっち左じゃん?」
『…さすがおまみやなぁ…』お箸を持つ方はど~っちや?とか言いながらわたしと逆の方に曲がっていった。
うるせぇバーカ!クソして寝ろ。
*環七沿い野方近辺*カエルに頼めば雨宿りさせてもらえるポイントがあるぞ!
もっと時間が掛かるかと思っていたら、存外早く野方に到着。
野方は一回行ったことがある町で、駅前に、特にまずくも、超おいしいわけでもない、フツーのパン屋(超褒めた)があるから、そこのイートインで休憩と補給タイムにしよう。という話になっていた。
もっと遠いと思っていたので、握り飯を途中で食ったりしながら走っていた関係で、全く腹が減っていなかった。まぁお金が浮いてよかったけど。
わたしはこのあちこちにあるフツーのパン屋が結構好きなのでこちらも推しておく。→
ここ。
次は野方から練馬に向かう。多分一瞬で着いてしまう。今度はもう少し足腰を鍛えて、遠い町を目的地にしよう。という話になった。
昔、この辺に棲んでいたころの話だけど、わたしが勤めていた劇画のスタジオ、師匠の弟子たちは、我が区最高。我が駅最高という話をやたらとしたがった。駅によってもいちいち派閥があるのだけど、本題から外れるので割愛する。
練馬区民のアシさんは「練馬には練馬大根もあるし、よく漫画の舞台になるから…」という推しコメントだった。
漫画の舞台…ほんとだ、多い…。多すぎて紹介出来ない。グーグル検索結果を置いておく。
うる星やつら、練馬だったのかよ~。
そして、名前が名前だけに他区民にはあまり知られていないことだけど、
としまえんは豊島区ではなく、
練馬区にあるんですよ。とのことだった。
『もう練馬やで』
ナビゲーションシステムが鳴る。
道幅…。
広い…。
ヘンに広い…。
おそらく練馬は酸素が薄い…。(超褒めた)
*なんで撮った…*
*なんで撮った…*
練馬愛の深さがスゴイ著名人はほんとに多い。だからやたらと漫画や小説の舞台にも使われるのだろう。玄人向けの町なのかもしれない。
西武線豊島園駅。
この辺さすがにカフェが多く、そしてとしまえんが閉鎖され、新しい商業施設が建ってない今、だいぶのんびりできた。疫病が流行ってなければ、終日ネームとか描きに来たい町だ。
入り口になにやら沢山ひとが立っていた。
「
としまえんのプールだけでも残すために、署名活動を行ってまーす」
話しかけると、随分感じのいいお姉さんが説明してくれた。
このままでは跡形もなくとしまえんがなくなってしまうこと。南側のプールエリアは、まだ交渉出来るかもしれないこと。一縷の望みにかけて、署名運動に参加していること。
「としまえんが好きで…」
色んな漫画の憧れの夏休み回がよみがえった。わたしだって好きになりたかった遊園地だ。署名するだけはタダなので、わたしからもお願いしたい。
Web署名はこちら。2020年9月30日までです。
voice.charit
愛想のない売店のおばさん(としまえんはこうでなきゃ)から、としまえんのタオルを買った。まだグッズは買えるぞ!
まだ少しだけ中に入れる。
せっかくなので園の外周をぐるっと一周して後にした。
錆びたフェンスの隙間からは、夢が零れて光っていた。
約束の日の前日ワクワクして眠れなかった思い出、デートに誘われた思い出。遊園地がつぶれた跡には、たくさんのひとがみた夢たちが、精霊みたいに残りつづけているように感じる。
ああ、ここは楽しかったな、大好きだったなって、思い起こせば、すぐに心に訪れてくれる大切な友人として。
───どうして最後の
としまえん、いかなかったんだろう。
後悔してもはじまらなかった。
入り口に戻ってくるとわたしを見つけたさっきのお姉さんがいっぱい手を振って見送った。友人Nが「タオル買えてよかったやん」どこに飾るか楽しみにしてるで、と背中をぽんと叩いてくれた。
きっとわたしの年表には、閉鎖後の
としまえんの方が必要だったから、閉鎖後に訪れたんだろう。
せめてプールが残ったらいいな。わたしが出来ることなんか、たかが知れているけど。少しでも力になれたら…そう思ってこの記事を書いた。
プールが残ってくれたらうれしい。
▼この記事を書いた仙人▼
mm9.hatenablog.com
追伸。
ちなみに練馬図書館にもよった。
『おまみ、サロンやて。寄るか?』
少し考えて、サロンはこういうのであって欲しいからよしておくと断った。
夢は、ゆめのままで。
練馬の一枚。個人経営の
工務店みたいなやつかな。ツボだなぁ。