今回から観念的な、詩的表現の日もぽつぽつ混ぜている。日記って要は、あとから読み返しても、その日感じた情景をなんとなく思い出せれば成功では? という持論に乗っ取った描写だ。
特にこれは読み物としてwebにあげてるのだから、全部一から書いてたら読者としてもダルい。というわけでわたしなりの表現を挟んで短くまとめていく。
画像に関しては《かならずその日時に撮影した写真》をあげる。という縛りを設けている。撮ってない日は画像無しか、その日のtweetかインスタを貼り付け。多分本文と関係ないようななにかがつくと思う。
勿論、読みやすさの為にはしょってる話も多いので、これが全てではない。
6月14日(月曜日)
ところでわたし自分の年齢間違えとったわ。病院でも、登録でも、全て間違えて書いとったわ。誰か間違ってますって教えてくれよ!2億年も間違えてんのに!
6月15日(火曜日)
別件でイライラしながら、賞味期限のきれたあぶらげをトースターにかけた。余命幾ばくかであるコイツを、日サロできつね色のギャル男にしてから頂こうという寸法だ。
ところがギャル男というより焼死体とか即身仏ぐらいは日焼けして、消し炭みたいに燃えてしまった。腹へった。
6月16日(水曜日)
チャーム部分はおよそ7cm。チェーン部分は12cm。ファラオが好んで首に巻きたがるような金のデカい鎖がついている。
フィットボクシング2面白いです。
6月17日(木曜日)
和菓子屋でどれを買えばいいか悩んだんで、店員さんの1番推しを教えてくれという例の注文方法を使った。
随分自信なさげに推してくれたのが神ぐらいうまかった。という訳で、今日はお礼ついでにまた買いに来た。
店頭にいなかったので「ええと…長いおさげの…かわいいお嬢さんがこの饅頭を推してくださって…」と説明してる間に「ああ、○○ちゃんね」「お〜い○○ちゃ〜ん、お客さんがね〜」とか言いながら呼んで来てくれた。
きっとお店のひとにも優しくしてもらってるんだなぁ。って思ったら、帰りがけ何回も、何回も、なんかこういうのは美しいなって思った。
補正にだして、毛玉をとって…。
6月18日(金曜日)
ロボトミー手術後ぐらいは何も覚えてない日だった。日記用にカメラロールを確認すると、この画像しか残っていなかった。
6月19日(土曜日)
6月20日(日曜日)
疲れて寝ていた以外の情報、この日がなんだったのか思い出せない。カメラロールを確認すると靴のリメイクが両足分、やっと終わったみたいだ。舞踏会に出るために自分で靴を縫ったのだろう。
大遅刻してお城にかけていくと、衛兵すら居眠りしていた。明けの明星は東の彼方。ひとりぼっちの広場でワルツを。
遠かった舞踏会のゆらぎ纏い、夜と踊る。
6月21日(月曜日)
朝、植物達をベランダに出す時、左足を打ち4頭のニワトリの首を同時に絞めたような声で叫んでしまった。
去年から呪いのようにあちこち怪我しては寝たきりになってる関係で、応急処置はもう慣れていて、氷でガンガン冷やし、患部は心臓よりも高く、午前中の用事をキャンセルして横になっていた。
6月23日(水曜日)
左足を打った箇所は応急処置が効いたようで、大事には至らず。完全に抑え込む為に、用が済んだ都度横になる。どの家に棲んでも天井を仰ぐ風景だけは嫌いだ。痛みを思い出すから。
ふと家のどこかでゴポ…と大きな音がした。
気づくとロフトベッドの縁まで藍色の炭酸水が満ちていた。窓の隙間から夜が侵入してきたのだった。ゆらゆらと食器棚から星模様の小皿が踊り浮かんだ。音の無い合唱が爆ぜる。
(戸締りし忘れてたな…)
一瞬で夜は家中を席巻し、虫になって、ゴポリと足を噛んだ。
*虫に噛まれる夢*強い焦りを感じ、精神的に追い詰められている状態を暗示しています。
www.instagram.com確かにこの甘さには追い詰められた。
6月22日(火曜日)
6月24日(木曜日)
この話は過去何度もしているけど、わたしのものの考え方がよくわかる話だと思うので、あらためて書いてみる。
ソフトクリームを落とした子どもに(新しいのを買えば機嫌を直す)だなんて随分と舐めた話だ。買えばいい=食えなかったから泣いているって思ってるってことだ。バカにするな。さっきまで美しい造作の何かが目の前にあって、そんなワクワクするものを買ってくれた優しいひとがそばにいて……──このソフトクリームには天にも登る気持ちが詰まっているのだ。急転直下。シャボン玉は壊れてしまった。さっきまで笑っていた自分と、夢を壊してショックを受けてる自分との落差がいたたまれない。こんなことなら笑わなければよかった。アホみたいに世界中信じて笑ってた自分こそバカみたいだ、惨めだ。わたしが壊したものは、美しかったであろう、その瞬間なんだ。鈍いクソどもが、かわいい〜とか言って笑いながら通り過ぎていく。揃いも揃って気色悪いんだよ。泣いてるひとを笑うな。
──幼少期からまさにこんなヤツで、そして全然別件でこんな気持ちで悔しくって泣いた。(メシを落としたわけではない)明確に言語化してないだけでこういうひとは結構いるんじゃないだろうか。
こういう時は食おう。
6月25日(金曜日)
起きたら顔がガビガビでところどころ白かった。顔を洗うと海の生まれ変わりぐらいは高塩分だ。夜泣きしていたようだ。
わたしと一緒に遭難したら、非常食として顔を舐めて塩分補給が出来るのでは…と過ぎったが、よく考えたらわたしだけが顔を舐められ続けるやつだ。早く身を投げないと。
ありがとう。
6月26日(土曜日)
朝から病院へ。診察が終わって同居してない人と横浜外国人墓地へ取材に。大急ぎで出てきたのでロールパン1つしか食ってない。道中の横浜中華街はめくるめく食の祭典だった。
「ねえ、おかあちゃん、おなかへったよぉ…」
「貧乏でごめんねぇ…おなかへったねぇ…」
同居してない人は普段わたしにおかあちゃんと呼ばれているのだ。どう考えてもお兄ちゃんではない。おかあちゃんだからだ。ひもじい親子が腹を鳴らして歩く。家で食った方が安いと思うと、中華とかどうでも良くなって来る。
外国人墓地はしょぼかった。意気消沈して都心に向かう電車に乗った。車内で気づいた。眼鏡をどこかで落としている。
「おかあちゃん眼鏡がないよ!」
しばらく探したけどやっぱりない。
「もしかして…」おかあちゃんがぼそりという。
「お前が無くしたのは…」
「こんな眼鏡だったかい…」
おかあちゃんが尻の下から眼鏡を出してきた。
(のっぺらぼうリスペクトか…)
尻の後ろに落ちてたんだそうだ。
6月27日(日曜日)
昨日の横浜歩きのダメージなのか、起きたら仮死状態だった。尿意を感じてから起き上がるのに4時間ぐらいかかったろうか?健康になりたい。もう寝たきりは嫌だ。
寝たきり有段者、体は死体だが、膀胱だけは強い。long long a Nyou…。異常に長い放出時間だ。なんでこんなに出続けるんだ。生か死か、悠久か尿かぐらいは長い。この大量の水分がこのか弱き女(ひと)のどこに隠れていたんだろう。
6月28日(月曜日)
遠い絡みでエルフみたいな女子を見かけた。きれいすぎて感動してしまい、勢いでそのまま声をかけた。何故か一瞬で懐いてしまったのだった。
「言われ慣れてるかもしれないけど…!きれいでびっくりしました!」本気で告りに行くオッサン。名前も聞いた。(❁´ω`❁).。oO(○○ちゃんかぁ…) まじただのオッサン。
わたしが謎に懐くだけあって、珍妙なひとにも理解が深い女神だった。子どもの頃からバレエをやってるのだそうだ。
風貌というのは才能で、美学や努力、さまざまななにかを積み上げた天辺に滲むものだ。
6月29日(火曜日)
雨がザアザア降っている。そして家のめぼしい食料を食い尽くしてしまった。買い物に行く気が一向に起きないので、作業しながら作詞作曲することにした。
《ファ↑ミ↑マ↑》作詞作曲*植木まみすけ50円 《手拍子》 同居してない人の全財産 50円《Yeah……》ファ↑ミ↓マ↑関西の イントネーションファ↑ミ↑マ↑だよ。関東ではファ↑ミ↑マ↑だよ255円 俺の《手拍子》全財産 255円《Hey hey hey hey…》俺の《手拍子》方が 金持ち お金 お金でも 逆に 《手拍子》いえばだよ《ハイ!》50円も 持ってる《手拍子》すごい 《手拍子》お金《ハイ!》
6月30日(水曜日)
ローソンに行ってきた。
千空~!
▼この6月を乗り切ったローソン▼
*おまけ*
下描き。
後頭部の考え方。たまに間違えてるひと(左上)を見かけるので書いておきます。後ろ首の上に軽く乗っかってるイメージで描くとそれっぽいです。
トリミング前。
ヘッダ用。
描きながら萌えてる回。