ひよこ9.4切符!!

こちらは主に日常の話とノートの切れ端などをup。創作活動のPRなどは「まみの木荘3.20号室」に分けてあります。

インスタに書いた詩とSS その10

前回の詩まとめは溜め込みすぎて、詩だけで4500字越えしていて推敲が大変だったのもあり、今度は1行詩も交え16篇で構成することにしました。
 
700字程度のショートエッセイ2本収録。うち1本は東京町まみある記のmini版ですよ。インスタ全部読んでるひと用に、未発表の詩も一本あります。
 

mm9.hatenablog.com上記の記事では言いそびれていましたが、詩のまとめだけは更新するつもりです。

 
詩→画像→一言雑感(グレー文字)の順で並べています。

この記事の話をするついでに、御祓いいってくる。という話をしてる回。
 
今回から言語化出来ない感情に理由を見つけてレッテルを貼る行為を、意図的に避けています。好きとか嫌いに理由なんかなくていいのだと思う。

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毒味させられた銀の食器みたいな白い月。

あなたは、今、傷ついているんでしょう?

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気づくと病院のベッドだった。

わたしが起きたことを両親は心痛そうに喜んでいた。

体の半分がやけに痺れていた。

「あんたを1人にしておけない」「田舎に帰ろう」

お母さんはわたしの頭を撫でて、涙ぐんだ。

お父さんは「満月だぞ」今日の空も美しいことを教えてくれた。

 

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f:id:mm909:20220321035706j:plain #恋という字を使わずに失恋を表現するf:id:mm909:20220321035706j:plain

 

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全部とってあるんだ、カラスが集めた星の記憶。

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だって、俺たちは、どこへだって行ける。

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新宿区。

#写真で奏でる私の世界

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西日泡立つ廃工場、俺は佇む。

確か無くし物を探していた…気がする。


コップに溢れた夕暮を飲み干したら発光キノコみたいに溶けてった。

何か掴んだ気がしていた、透けた手を見下ろす。


無くした?
違う、手放したんだろ?


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f:id:mm909:20220321035706j:plainすきまの国にも、もういない。

novel.daysneo.com

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5本の些細。螺旋繋ぐ一本の刺繍糸。
決して焦げないダイヤモンドのフライパン。増えたオペレーターは30分で砕けるんだよ。


この世界はまやかしで、この世界は美しい。

フライパンは夜みたいに丸焦げ。ちぎれる音は聴こえない。
螺旋はどこだ?欠片はどこだ?

もう光なんて、ダイヤモンドのフライパンなんて、──こんなか細い、刺繍糸なんて。


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f:id:mm909:20220321035706j:plainこの画像はほんとにフライパンの画像を加工して作った。f:id:mm909:20220321035706j:plain

 

 

 

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午前10時の日差し。噎せ返る夏の日。入道雲だけが冷えた青に染まる。

俺はバリっとしたスーツ姿、どういう訳か虫取りに来ていた。道端のオルゴールからは不格好なカノン。

朝から何十件もの着信、牢獄からの怒号。

「もしもし社長?」
熱風が後ろ頭を抜けてった。

「ハワイ行ってきますバーカ!!」

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f:id:mm909:20220321035706j:plainとても気に入ってる一篇。f:id:mm909:20220321035706j:plain

 

 

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ずっと覚えているから。

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#写真で奏でるわたしの世界

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夏の終わりの巨根。
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#写真で奏でる私の下ネタ

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「ほら吹きのワルツ」(700字)
ある年のこと。みかけたら挨拶するぐらいの間柄の、ミュージシャンAさんのライブにお邪魔した。仲間うちを呼んでの箱ライブで、疎外感の中での参戦になった。
 
東京に来て知り合い0にあえいでいた関係で、友達とか出来たらいいな…とかムシのいいことを思っていただけに、若干がっかりしながら演奏を聴いていた。
 
Aさんの仲間であるウクレレ弾きが、腰をヘコヘコさせつつ下ネタの替え歌を唄う。正直笑いどころがわからない。そうこうするうちウクレレ弾きのmcが始まった。
 
「わたくしこの度、離婚を言い渡されまして」
\ドッ/
「親権もとられちゃいました〜☆」
\ギャハハどんまい~/
 
なにがギャハハなのだ。さすがに席を立ちかけたが、次の演奏が始まってしまった。ところが、同じようにふざけながら唄ってるのに、この曲だけはボロボロと涙が止まらなかった。
 
結局このひとの詩集を1冊買ってしまった。
 
手負いの狼のようなひとで、お前に何がわかる…と言ったニュアンスで全て返してくる。こんなに気が合わないということは、きっとどこか似た者同士なんだろう。
 
名刺の肩書きには「詩人」とあった。色んな肩書の中、わざわざ詩人を名乗るのは、すごく勇気がいることだ。世間ではもっとも風当たりが強いジャンルだと思う。
 
この名刺は、逆風のさなか、好きなものを好きだといい続けてやる。という誓いのように感じた。
 
後日、この詩人のwikiをみつけた。おお…すごい。とか思いながら開くと、どう見ても自演で作ったwikiで、ラーの鏡を覗き込んだら、マンドリルがいたような微妙な気持ちになってブラウザを閉じた。
 
わたしも詩人でありたいと思った気持ちは、今も変わらないけど。

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独りぼっちで頭染めよう。面倒臭ェけど地球のトサカ立てて歩こう。孔雀の空絶えた夢のお召し物翻し歩こう。

スタァバックスで呪文詠唱しよう。サイズはデカいアレって雑に唱えてバケツで謎ジュース飲もう。

しかして地球は苔色だった。俺の毛染めは大大大大大失敗。

飛行士は咽び、俺は斬り裂く。多分混沌とか漆黒とかを。 f:id:mm909:20210404162741j:image

f:id:mm909:20220321035706j:plainほんとに毛染め失敗しただけで書いた。f:id:mm909:20220321035706j:plain



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涯てからの光。

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#写真で奏でる私の世界

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この物語のイメージに近い風景。

note.com

 

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グッドモーニン、

グッドバイ。

おやすみの挨拶。

眼を閉じる、もう会わない夜でさえ。

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地平線が落ちてきた。

いつか2人でいちごが乗った甘いなにかを食べよう。ときめくガーベラのお話をしよう。

西の果ての果て、めくれ上がる。螺が壊れたさかさまの空。世界中の洗濯物舞い散る夕暮れ。パティスリーの瓦礫にブロック塀が刺さる。

 

無くなってしまった。砕かれてしまった。糸と糸はちぎれた、千切れてしまった。

賽とかたいしてなげられてないくせに。


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f:id:mm909:20220321035706j:plainうたかたの。f:id:mm909:20220321035706j:plain

 

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黒のリボンがかかっていたのは、大アルカナ最後のカード《世界》の逆位置。

ジプシーは鼻で笑ってこう言った。

「青のリボンは屑籠に捨てちゃった」

すべての水が干上がったとしても、目からは変わらず溢れてくる。そうだ、目から出そう、目から。

水筒に収めて、世界の終わりに、ドラゴンブーツで、空が降って来るように、水平線を超えて、ひとりぼっちで。


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f:id:mm909:20220321035706j:plainとめどなく冥王星が降る。天から、地から、それは青い雪のようだった。

もう掠れて読めなくなってしまった御伽話のある1頁のこと。

過去美しかった惑星が庭に降りつむ。

 

仲間はずれの冥界の王。
もう花も咲かない方舟。f:id:mm909:20211204023910j:image

f:id:mm909:20220321035706j:plain煉瓦一片の面積もなく。f:id:mm909:20220321035706j:plain

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*未発表*

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蛙の森が闇に燃える。

俺はここにいない。

僕は衛星。

わたしは留守です。

コンコンコン、入ってません。

無関係です。関わりがないです。

世界中の呼び鈴が、今日も昨日も世界中だ。

ああ、バカみたいに、バカみたいだ。

夕焼けばかり美しくったって。

アホみたいに、美しくったって。

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「高輪ゲートウェイ駅」まみある記mini(800字)

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***

 

mm404.hatenablog.com

更新休止宣言後でも、東京全駅制覇に向けほそぼそと活動している。山手線はあと3駅で踏破する。この出不精だったわたしがだ。何かのついでに1駅分ずつでも感想を投下していこうと思う。

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そろそろもう少し大きめのMAPを買い直し、もっとどこを歩いたかわかりやすくしていきたい。
 
***
 
今回は駅名のセンスにガタガタいうところからはじまり、駅の案内パネルのお姉さんキャラにセクハラ出来てしまう騒動で大炎上した本能寺、高輪ゲートウェイ駅をピックアップする。
 
駅に降りた最初の感想。
 

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ドバイ…。

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駅からもう広い。さすが隈研吾。個人的な感想を述べると、古い極小空間好きのわたしの神経を毎回逆撫でしてくる。多くの近代建築は広くて綺麗なのだが、隈研吾の設計だけは滅茶苦茶逆撫でしてくる。合わない。
 
例の案内パネルのお姉さんをおみかけしたので、「彼氏はいる?」と早速セクハラテストをした。彼女は声をかけると音声認識で返答してくれる頭脳派だ。
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お嬢さん方、調整済でしたよ。
 

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駅を出ると水底に沈んだような往来、時が凍っていた。f:id:mm909:20220405191951j:image
訪れた曜日や時間帯がまずかったのだろうか、ひとは歩いてはいるけど、なんというか生きてるのかどうかが伝わらない。まるでペイントソフトの背景用モブのようだ。

この街へは病院の初診で来たのだけど、医者と全く馬が合わず、言い争いののち、そのまま断った。MP0になりながらの帰り道。
 
「疲れたなぁ…」
 
口に出してみると、一層寄る辺なさを感じた。
 
 
病院をさがしに上京してもう3年になる。一向に医者は見つからない。東京の立派な病院にかかれば健康になれるのでは、と思っていた。いったい何のために来たのだろう。
 
「ほんとうに、疲れたなぁ…」
 
遠くのビル街が夕去の中、青く鋭利に光っていた。f:id:mm909:20220405192011j:image
眺めているうち、なんでだかわからないけど、この街が好きだなと思った。
 
ほんとうに、なんでだか、わからないけど。
 
 

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この記事を書いた詩人。

覗き犯を追いかけまわした人怖(わたしが)話もついでにしています。



御祓いの感想回。

何事も経験しにいくというのは良い。