mm9.hatenablog.com上記の記事では言いそびれていましたが、詩のまとめだけは更新するつもりです。
毒味させられた銀の食器みたいな白い月。
あなたは、今、傷ついているんでしょう?
気づくと病院のベッドだった。
わたしが起きたことを両親は心痛そうに喜んでいた。
体の半分がやけに痺れていた。
「あんたを1人にしておけない」「田舎に帰ろう」
お母さんはわたしの頭を撫でて、涙ぐんだ。
お父さんは「満月だぞ」今日の空も美しいことを教えてくれた。
#恋という字を使わずに失恋を表現する
全部とってあるんだ、カラスが集めた星の記憶。
だって、俺たちは、どこへだって行ける。
新宿区。
#写真で奏でる私の世界
西日泡立つ廃工場、俺は佇む。
確か無くし物を探していた…気がする。
コップに溢れた夕暮を飲み干したら発光キノコみたいに溶けてった。
何か掴んだ気がしていた、透けた手を見下ろす。
無くした?
違う、手放したんだろ?
すきまの国にも、もういない。
5本の些細。螺旋繋ぐ一本の刺繍糸。
決して焦げないダイヤモンドのフライパン。増えたオペレーターは30分で砕けるんだよ。
この世界はまやかしで、この世界は美しい。
フライパンは夜みたいに丸焦げ。ちぎれる音は聴こえない。
螺旋はどこだ?欠片はどこだ?
もう光なんて、ダイヤモンドのフライパンなんて、──こんなか細い、刺繍糸なんて。
この画像はほんとにフライパンの画像を加工して作った。
午前10時の日差し。噎せ返る夏の日。入道雲だけが冷えた青に染まる。
俺はバリっとしたスーツ姿、どういう訳か虫取りに来ていた。道端のオルゴールからは不格好なカノン。
朝から何十件もの着信、牢獄からの怒号。
「もしもし社長?」
熱風が後ろ頭を抜けてった。
「ハワイ行ってきますバーカ!!」
とても気に入ってる一篇。
ずっと覚えているから。
#写真で奏でるわたしの世界
夏の終わりの巨根。
#写真で奏でる私の下ネタ
「ほら吹きのワルツ」(700字)
独りぼっちで頭染めよう。面倒臭ェけど地球のトサカ立てて歩こう。孔雀の空絶えた夢のお召し物翻し歩こう。
スタァバックスで呪文詠唱しよう。サイズはデカいアレって雑に唱えてバケツで謎ジュース飲もう。
しかして地球は苔色だった。俺の毛染めは大大大大大失敗。
飛行士は咽び、俺は斬り裂く。多分混沌とか漆黒とかを。
ほんとに毛染め失敗しただけで書いた。
涯てからの光。
#写真で奏でる私の世界
この物語のイメージに近い風景。
グッドモーニン、
グッドバイ。
おやすみの挨拶。
眼を閉じる、もう会わない夜でさえ。
地平線が落ちてきた。
いつか2人でいちごが乗った甘いなにかを食べよう。ときめくガーベラのお話をしよう。
西の果ての果て、めくれ上がる。螺が壊れたさかさまの空。世界中の洗濯物舞い散る夕暮れ。パティスリーの瓦礫にブロック塀が刺さる。
無くなってしまった。砕かれてしまった。糸と糸はちぎれた、千切れてしまった。
賽とかたいしてなげられてないくせに。
うたかたの。
黒のリボンがかかっていたのは、大アルカナ最後のカード《世界》の逆位置。
ジプシーは鼻で笑ってこう言った。
「青のリボンは屑籠に捨てちゃった」
すべての水が干上がったとしても、目からは変わらず溢れてくる。そうだ、目から出そう、目から。
水筒に収めて、世界の終わりに、ドラゴンブーツで、空が降って来るように、水平線を超えて、ひとりぼっちで。
とめどなく冥王星が降る。天から、地から、それは青い雪のようだった。
もう掠れて読めなくなってしまった御伽話のある1頁のこと。
過去美しかった惑星が庭に降りつむ。
仲間はずれの冥界の王。
もう花も咲かない方舟。
煉瓦一片の面積もなく。
*未発表*
蛙の森が闇に燃える。
俺はここにいない。
僕は衛星。
わたしは留守です。
コンコンコン、入ってません。
無関係です。関わりがないです。
世界中の呼び鈴が、今日も昨日も世界中だ。
ああ、バカみたいに、バカみたいだ。
夕焼けばかり美しくったって。
アホみたいに、美しくったって。
「高輪ゲートウェイ駅」まみある記mini(800字)
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覗き犯を追いかけまわした人怖(わたしが)話もついでにしています。
御祓いの感想回。
何事も経験しにいくというのは良い。