わたしのちいさな親友へ。
ハロゥハロゥ。”旅”の途中で、この手紙を書いています。友人Mです。お元気ですか?
今日はわたしが、軒を借りて寝泊りしている、洗濯物はためくチチカ島の裏通りまで、高らかなラッパが鳴り響いていました。
”ちいさな歌”の生まれた日だ。4番目の芽の日だ、鐘を鳴らせ。と
――あなたがお母さんの”船”でこの星にやってきてから、今日で4年になります。
多分、手の中に自分だけの光る石の欠片を、そろりそろと握りこんで、”その日”が来るのを、ザックを点検しながら、待ちくたびれていたのではないでしょうか?
装備はそろっていますか?最終点検です。
あなたの欠片はどんな”剣”に育つだろう?きっと綺麗な透き通った蒼だろうね。
”好きな色”は、行く先々であなたを導いてくれる、トモダチです。
”好きな色”は、行く先々であなたを導いてくれる、トモダチです。
さぁ、チュートリアルはおしまいです。
冒頭でふれたように、四番目の芽が、鐘を鳴らす朝がやってきました。
――”探し物”の冒険の始まりです。
あなたはこれから、大きいようで、ちいさい、些細なようで、偉大な”宝物”を探す旅に出るのです。
これは”道”を作るための旅です。
”還るための旅”です。
人生という名の大冒険のはじまりの鐘です。
去年の手紙に、わたしはこういうようなことを書きました。
「無理に上を見てあるかなくていい」「下を見て歩くと、色々なちいさな仲間が、助けてくれる」と。
こんなことを言いながらも、わたしは、上も下もよく見て歩いてて、上には空や雲。下には、草花や、小さなトモダチ。いっぱいいます。
「上をみなくてはいけない」「上をみないとだめなんだ」このセカイはこんな押し付けがたくさんあります。
ゆめゆめ騙されないようにしてください。
空に気づける時だけ、上をみればいいのです。人に言われて自分が視るもの、目指す場所を、無理に決めなくったってよいということ。
この”旅の途中”下も上も観たくない日が必ず来ます。
時には歩きやめてもいいのです。道草は路上のお星さまをみつけるチャンスでもあります。
何がいいたいかというと、心に反した押し付けに、屈さないで、自分がつらいと思ったら、それは他の人になんと言われようが、それは、まぎれもなく”つらい”ですし――
――自分が好きだ、楽しい。と思ったら、それは誰が何と言おうと、あなただけがふるえる特別な”剣”であり、大きな花束であり、自分だけの”歌”だということ。
わたしは、あなたが大好きなので。旅の途中、いつも宝物みたいに思いながら、遥か飛んでいく雲に、このセカイを彩る歌を吹きながら、今日も歩く。
いつか、旅の途中、ばったりと出会える日を、楽しみにしています。
チチカ島市場のワナワナ箱より投函。
PS/夜盗虫《よるくいむし》に、手紙の真ん中をかじられてしまいましたが、丁度、竜胆の粉《りんどうのこな》の持ち合わせがあったので、なんとか修復できました。ドラゴンのチャーター方法は、来年の手紙で教えることとします。
Go your own way believing in yourself!旅の途中の友人Mより。
今年は、姪が誕生日前に、うちにこれなかったので、プレゼントは家族でお金を送っておもちゃ屋さんで本人に選んでもらいました。どんどん自我が確立されていくなぁ。こんな可愛いのを買ったそうです。ちょ、ちょっとわたしにも遊ばせて!!
ねこのぬいぐるみは、姪からのプレゼントです。にゃーざぶろうといいます。ありがとう!大切にするよ。
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