インスタの運営にちょっと不信感を抱くようなことがありましたので、取り急ぎログを移転しています。インスタいつも読んでくださる方は、読んだことがあるやつばかりかもしれませんが、初期、フォロワさん0の状態で書いてたものも混ざっていますし、地味に写真を差し替えてあるのもありますので、ぜひー。
どの道をえらぶ?
神さま、左のマンションから出勤中。
宵のシャンパン、そそいだ路地で。
太陽さんに裾をかがってもらえたので、今日はおめかし出来ました。
ここからたまに、この星の住人たちが笑って暮らせてるかどうか、覗くんですよ。
ニンゲン製の美しい動脈。
「ボクたちちゃんともくもく出来るかな?!」明日は空デビューの日。
いつも糸電話で楽しそうに話している二人。
地球から、贈り物をもらったよ、ほら、いい首飾りだろう?ニンゲンがしてくれたメイクもなかなか気に入ってるんだ。
こっち空チーム、そっち雲チーム。そこのニンゲン、審判を頼むよ。
空の輪郭を、町が縁取る。
最近「ミルク多め」の注文が多くてね、春だね。ほらよ、冬疲れのヤツらに一杯の温かい空だ。
星を運ぶ竜、碧野原駆けて、西へ。
パンが焦げたらイフリートのせい。
空の生る樹。
星の補充はこちらの発射台から。
――あれはなんだ。西の方角にしあさっての光の元素。
そこのニンゲン、乗りたいか?いいから乗れ、乗ってけよ。
俺?俺か?あの"元素"を追っかけて、碧野原を旅する、でっけぇ"船"の操舵師さ。
あぁ?ふわふわしてて底が抜けそうだぁ?文句が多いぞ。捕まっとけよ。全速前進だ。
たまに重力装置が、外れるんですよ。
そこの兄さん、今日は歩いて海を渡れるよ。重力装置は持ってるかい。ひっくり返してダイヤルは"穹"だ。ほうら、行けるだろ?"竜の鱗"だ。ありがたく渡りな。
チカチカと、奥底に灯る、蒲公英のような日々。
アスファルトから、よく星の材料が、溢れるんです。んー。ちょっと違うな、我々、積極的にこぼしてこぼして、あふれさせたい所存です。
見つけたあなたには、この緑の冠を。
町も空も繋いだ"線"であふれてて、そこのキミは疑問に思って、"道"を見上げたんじゃなかろうか。線だけが"道"かい?いいか、線以外に気づけば、飛べるんだ。
――もう一度問う。この画像の"線"以外のとこは何だ?
空の広さに呆然と立ち尽くすボクに、しょうがねぇな。と、"照る屋"は時限装置付きの"道"を示した。日暮れには消えてしまう、急ごう…。
《歩いたとこが"道"なんだぜ?》
日が落ちる直前、どこかからそんな声が聞こえた。
《連作》
さぁさぁ*宵のシャンパン*だよー。今日は宍色増量中だよー。ん?どこから飲めばいいかって?んーまずは仰ぐんだ、そうそう、そんな感じ。次に深呼吸。ほら星がしゅわしゅわしてきたろ。生きてるだけでこんないい酒が飲めるのさ…。あ、あれっお客さん、どうした。あああ、何があったんだい。彼氏にでも振られたかい。しょうがねぇ、今日はそら中飲み放題だ。ああーほらほら、飲もう飲もう。
旅人は林檎を齧り終えると、その辺の道端に埋め「ここが帰る家です」とニっと笑い、西行きの雲に飛び乗った。わたしはそれからこの林檎に水をあげ続けている。春になって、白い花が咲いた。いつになったら帰ってくるんだろう。花は頭にゆうるり、止まって、髪飾りになってしまった。
「機長。乗ったら絶対ふわふわです!」
「あ、ああ…俺も、ほんとは、絶対乗ったら寝れるだろって…」
――乗る方法は簡単です。雨上がり、朝出る時に、靴の踵を2.6回トンタタト。水たまりからおいでなさい。ほぅらほら地球町へようこそ。木の上からでも乗れますよ。
*雲乗り場*
本日の便は…テキトーに乗っていってください!
《連作》
狼は砂に沈み、丘の向こう、水平線を乾いた鼻でぴすと嗅ぎました。
遠く陽炎に揺れる世界。
――あまり俺とは関係がない"都"だったなぁ。
沙塵の吹くままぐったりと痣を摩りながら。
――違うな、すぐ"そこ"にあっただろ。
さらさらと狼は砂に溺れ、まだ半分だけ視える空がどうしてこんなに滲むのだろうか、と。ただ、惘然と巡らせていました。
黒界《クロノカイ》は地球町でも厄介で、そこかしこ、なんて事ない瞬間に口を広げ、あなたにつけいってきます。全ての色が消え失せる世界。底の底まで落ちてしまう前に、誰かに「灯火を」「橙を」と助けを呼びましょう。そして無事この星に戻ってこれたら、今度はあなたも誰かに「橙」をわけてあげてくださいね。From生還者より。
町のそこかしこに恋の歌。
「どうしてわたし達には足がついてないのかしらッ」(わわわ〜)
「わたしッどうしても角の家のうめ太郎さんと添い遂げたいッ」(ヒュゥ〜)
「待ってるだけなんて嫌ッ」(ヒュゥ〜)
「ニンゲンは足付いてるのに自分から告らない子多すぎよッ!」
(そう〜だよね〜)
「自ら獲りに行かなきゃッ」(おねえさん〜肉〜食〜)
いつも居てくれる空。本当に空でしょうか?入れ替わって遊んでる、海かもしれない。鉱石かもしれない。銀かもしれない。あなたのお子さんが描いた、クリスマスに欲しいものに合う、リボンの色かもしれない。
《旅行中書いた文》
山口県に取材旅行してきた時の”冒険中”の感想。
欠片はどこだ。遠く遠い"わたし"に隠れたもうひとりの一輪の白。
等間隔にワカレテクダサイ。隙間があればあっただけ、殻にこもる俺はニンゲン。もうちっと近づいたっていいんじゃないの。そんなことはさせません。殻の中は居心地がいい。あなたは何を探しにいくの?
"時溜まり"に何の用かね。過去か、隣のセカイか。どちらに飛ばせばいいのかね?ん?明《ミョウ》?悪いな、そっちへの行き道は一本だ。お前は元々、行き方を知ってるはずだ。
影踏みしましょそうしましょ。
ボクは"鬼"に踏まれる為だけの存在。
いーち、にーい。さーん。しーい。
ある日ボクは、逃げ出した。宵の町が朱に咲く。欠けて、架けて、駆け続けた。
今日のご予定は何でさァ?「北極星です」"彼"は言う。パーティメンバーはどこでさァ?「俺には"ボク"がいますから」あーあーあ…おい変更だ"燈"のメニューだ。振舞ってやらぁ。ほらよ頑固。俺は"灯師"または宿屋。「妙にみなぎる朝食ですね?」さァな?腹巻巻いたか?また来いよ。
宿屋のメシがあまりにも元気でるやつだったので、食べながらがーっと書いたもの。
「北極星に行くんだってね」
気づけばザックに密航猫。道は何百億万通り。頸の後ろを目指して歩け。欠けたり駆けたりしながら爪弾け。
「進路が同じでね」
"灯師"から入れ知恵されたと思しき"大きな猫"は大あくびをしながら、勝手に安堵して、俺のザックにもぐりこんだ。
《2017/3.17~3.18》
インスタで凍結もどきのようなことが起きてしまって、入れるうちに気に入ってたログだけこちらに転載することにしました。多いなぁ。
なかなか書きやすいツールだったんですけどねー。しょうがない。悪い事なんもやってないのにこんなのたまったもんじゃないですから。
”詩作”というのは、一般に黒歴史製造ジャンルって位置ですが、何が黒歴史になってしまうかというと、ひとえに”背伸びした言葉”が恥ずかしいのだと思います。なので背伸びしなければ、少なくとも自分の胸は打てる。
というわけで詩を編むときは「等身大か」「心に視えたままの言葉か」どうか、という問答が必要になるんですが、みんなそこに気づかず、いつのまにか世間の目に負けて書くのをやめてしまうのが、なんだかとてもさみしい。
別に美しい言葉で書いたものばかりが詩というわけでもなく、もっと自由にやれるジャンルなのに、なんかあれこれ誤解されてるよなぁってすごく思う。
わたしはその時背伸びしたかったんならそれも等身大じゃないかなぁ?って思うので、他の方の詩を笑ったりしません。もちろん自分が書いたものも。
心に視えたままの言葉が連なったものが書けたのであれば、それは他の誰がどんな風にコケにしたところで、自分だけは信じていられる、一つの小さなセカイが生まれるのだと、わたしは思います。
みんな!詩を書こうよ!
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